顎関節症は病態や原因が様々あり、咬合を治せば必ず治るというものではありませんが、当院では咬合診断(模型診査・自費診療)による顎関節症へのアプローチを行っております。
顎関節が安定する位置(中心位)と普段の咬み合わせの位置(中心咬合位)のズレをフェイスボウという道具を使って顎関節と咬み合わせの位置関係を正確に再現できる咬合器につけて模型上で中心位、前方、側方、動きだし(ニアセントリック)の診査を行い、何の動きの時にどこが悪い干渉をしているのかを細かく診断します。
咬合診断料・・・5万円+税
模型診査を行って少なくとも顎関節が安定する位置(中心位)と普段の咬み合わせ(中心咬合位)にズレがある場合、各顎位に有害な当たりがある場合は、咬合調整でおさまる範囲であれば咬合調整(わずかではありますが歯を削ります)を行って普段の咬み合わせと顎関節が安定する位置を一致させてみてはいかがでしょうか。
それにより顎関節や咬合に関係する筋肉、首や肩の筋肉の過緊張や不調和が解消され、楽になる場合が多いようです。
(咬合調整でおさまらない範囲であれば被せもの・詰め物のやりかえ、不調和の原因となる親知らずの抜歯、前歯が開いてしまっている・反対になってしまっている咬み合わせの場合には要矯正治療と診断が出る場合があります)
◯保険診療内容◯→急性症状の緩和
・問診
・X線診査
・口が開きずらい方には関節円板の復位療法(マニュピレーション)
・顎が外れてしまった方は顎関節の復位
・急性の痛みがある場合には痛み止めの処方
・筋肉のマッサージ指導
・生活習慣の指導
~~~(ここまでは保険診療)~~~
◯自費診療内容◯→原因となりうる咬合異常の診査、診断
・(CT撮影)
・姿勢の記録
・筋痛の触診
・開口量、開口・閉口経路の記録
・模型診査(型どり、上下模型作製、フェイスボウトランスファー(顎関節と咬み合わせの位置関係の咬合器への移しとり)、中心位バイト採得、側方位バイト記録)
・診断・咬合調整
咬合診断料・・・上記の自費診療内容全て含めて診断時に5万円+税
(資料採得に1、2回、咬合調整に何回か来院する必要があります。診断日以外の日程は保険の診察料がかかります)
咬合器(kavo プロター7)
生体に類似した咬合器での咬合診査
フェイスボウ
kavo社ホームページより引用
https://www.kavo.co.jp/
顎関節と上顎の歯列の位置関係を移しとり、咬合器上で咬み合わせを再現するのに必要な器材